病院と経営力

難治性うつ病の最後の治療法(2)

うつ病の治療開始直後から、修正型電気けいれん療法を行うことはありません。まずは十分に薬物療法を試みた上で、難治性のうつ病や治療抵抗性の高い患者さん、動けない、食事がとれない、希死念慮が強いといったかない重症度が高い患者さんを対象に修正型電気けいれん療法を行います。ここでいう難治とは、数種類の抗うつ薬を十分量かつ十分な期間投与しても効果がない場合や、抗精神薬をある程度投与しても、ひどい妄想を伴ったうつ状態が改善しないうつ病を指します。このような難治性うつ病の患者さんに修正型電気けいれん療法はよく効くと言われています。
場合により異なりますが、1回の修正型電気けいれん療法でよくなる人もいますし、他の治療法でうまくいかなかった人の中にはもっと早くこの治療法を行えばよかったという人もいます。
修正型電気けいれん療法を行っているある病院では、入院後、1回の治療で8秒間電流を流す、という治療を週3回行い、合計12回を1クールとして治療を行っています。しかし、症状が劇的に改善した場合は1回で終わりにしたり、予防のためにもう数回治療をするといった選択肢も考えられます。いずれの場合でも、医師がインフォームドコンセントをしっかりと行い、経過を慎重に行うことが重要です。
うつ病は、再発しやすい病気であるため、一時的によくなっても油断はできません。修正型電気けいれん療法の治療後には投薬治療も必要であり、治療後のフォローが非常に大切であると考えられます。